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鉄スクラップが製鋼原料になるまで|溶断・解体・仕分けの現場を公開

鉄スクラップが製鋼原料になるまで|溶断・解体・仕分けの現場を公開サムネイル

解体現場や工場から回収された鉄スクラップは、どのような工程を経て製鋼メーカーに納入される製鋼原料へと変わるのでしょうか。株式会社UCHIKAWAでは、スクラップ買取から溶断加工・製鋼原料販売までを自社一貫で手がけています。本記事では、解体・仕分け・溶断加工の各工程を現場写真とともに公開します。

執筆者プロフィール

株式会社UCHIKAWA

長崎県佐世保市に本社を置き、松浦市に自社産業廃棄物中間処理施設を構える総合リサイクル業者。スクラップ買取・引取から解体・仕分け・溶断加工・製鋼原料販売までを自社一貫で手がけ、一般社団法人日本SDGs協会よりSDGs事業認定証を取得。米海軍佐世保基地内廃棄物管理業務の受託実績も持ち、長崎県・佐賀県・福岡県を対象エリアとして活動しています。

鉄スクラップが製鋼原料になるまでの全工程

解体現場や工場から回収された鉄スクラップが製鋼原料として出荷されるまでには、大きく「解体・分解」「仕分け・選別」「溶断加工」の3工程があります。解体工程では、廃機械や電気機器類を金属の種類ごとに分離できるよう手作業で分解します。仕分け工程では、鉄・銅・アルミなど金属の種類と品質(グレード)ごとに選別します。溶断加工工程では、製鋼メーカーが指定する規格サイズに鉄スクラップをガス切断します。これら3工程を自社内で一貫して完結させることで、品質の安定した製鋼原料の安定供給が実現できます。

解体工程|電気機器・廃機械を部位ごとに手作業で分解する

廃機械・廃電気機器には、鉄・銅・アルミ・ステンレスなどさまざまな金属が複合的に組み込まれています。そのまま一括でスクラップとして処理すると種類が混在し、品質が下がります。そのため最初に、各部位を部材単位で手作業により分解し、金属の種類ごとに分けられる状態にします。この解体段階での丁寧な作業が、後工程の仕分け精度と製鋼原料としての最終品質に直結します。UCHIKAWAでは経験豊富なスタッフが一点一点確認しながら解体作業を進めています。

UCHIKAWAの屋内施設で廃機械・電気機器類を手作業で解体・分解する作業員の様子

廃機械・電気機器類を手作業で解体・分解する作業員の様子

UCHIKAWAの施設内コンテナに仕分けられた各種金属スクラップ

施設内コンテナに仕分けられた各種金属スクラップ

仕分け工程|金属の種類とグレードごとに選別する

解体後の部材は、金属の種類(鉄・銅・アルミ・ステンレス等)とグレード(品位・混入物の有無)に応じて、コンテナや指定エリアごとに仕分けします。鉄の中でもH形鋼・鉄板・パイプ・鋳物などは処理方法や取引単価が異なるため、種別を見極めながら選別することが重要です。不純物が混入したまま製鋼メーカーへ納入された場合、品質クレームや価格交渉に影響するため、この仕分け工程の精度が製鋼原料としての商品価値を左右します。

金属の種類
主な解体・仕分け・加工方法
製鋼・リサイクル用途
鉄スクラップ(H形鋼・鉄板等)
溶断加工で規定サイズに切断
電炉・転炉での鉄鋼製造原料
銅・電線類
被覆除去・手解体で銅線を分離
伸銅品・電気機器原料
アルミ類
手解体・選別後プレス加工
アルミ二次合金原料
ステンレス類
磁選・手選別で異種金属と分離
ステンレス鋼再生原料
混合スクラップ
解体後に種別ごとに仕分け
各金属の用途に応じて分類処理

参照:一般社団法人日本鉄リサイクル工業会

UCHIKAWAのKOBELCO油圧ショベルがスクラップヤードで廃材の仕分け・移動作業を行っている様子

UCHIKAWAのKOBELCO油圧ショベルがスクラップヤードで廃材の仕分け・移動作業を行っている様子

2台の油圧ショベル(KOBELCOとKOMATSU)がグラップルアタッチメントで混合廃棄物の選別作業を行っている様子

2台の油圧ショベルがグラップルアタッチメントで混合廃棄物の選別作業を行っている様子

溶断加工工程|ガス切断で製鋼メーカー規定サイズに加工する

溶断加工とは、酸素とガス(アセチレン等)を使ったガストーチで鉄を高温で溶かしながら切断する加工方法です。製鋼メーカーへ納入する製鋼原料には、メーカーごとに長さ・幅・重量などの規格サイズが定められており、規格に収まるよう一本ずつ切断します。H形鋼や大型鉄板など、そのままではトラックへの積載や溶融炉への投入が困難な大型部材も、溶断加工によって適切なサイズに整えられます。火花が飛び散る過酷な作業環境のなか、作業員は保護具を着用して安全に作業を進めています。

UCHIKAWAの溶断加工作業。作業員がガストーチで鉄骨H形鋼を切断し、火花が飛び散る様子

溶断加工作業。作業員がガストーチで鉄骨H形鋼を切断し、火花が飛び散る様子

溶断加工後のH形鋼の断面クローズアップ。ガス切断による加工精度が確認できる

溶断加工後のH形鋼の断面クローズアップ。ガス切断による加工精度が確認できる

製鋼原料の品質を左右する「不純物除去」の徹底

製鋼原料の品質管理において最も重要なのが不純物の除去です。鉄スクラップにコンクリート・木材・プラスチック・異種金属などが混入していると、製鋼工程での品質不良や溶融炉への過負荷を招きます。UCHIKAWAでは、解体・仕分けの段階から混入を防ぐルールを設けており、加工前の最終確認でも目視チェックを実施しています。

不純物除去のチェックポイント

コンクリート・泥・砂の付着確認/プラスチック・ゴム等の非金属混入確認/異種金属(銅・アルミ等)の残存確認/油分・薬品類の付着確認。これらを解体・仕分け・加工の各段階で多重チェックすることで、製鋼メーカーの品質基準を満たした原料を安定供給しています。

買取から加工・販売まで一貫対応できる理由

株式会社UCHIKAWAでは、鉄くず・スクラップの買取・引取から、解体・仕分け・溶断加工を経た製鋼原料の販売まで、すべての工程を外部委託なしで自社内完結しています。一貫体制により品質管理を一元化できるうえ、工程間の無駄なリードタイムを省くことができます。トラックでの持ち込みはもちろん、弊社車両での出張買取・大型サイズのカット対応も可能です。どのようなスクラップが買取対象となるかは、UCHIKAWAの買取製品情報もあわせてご確認ください。

まとめ|長崎県北部のスクラップ処理はUCHIKAWAへ

鉄スクラップが製鋼原料になるまでには、解体・仕分け・溶断加工という複数の工程があり、それぞれの作業精度が最終的な原料品質を決定します。長崎県佐世保市・松浦市を拠点とする株式会社UCHIKAWAでは、これらすべての工程を自社内で一貫して担い、品質管理と迅速対応を両立しています。鉄スクラップの持ち込み・出張買取・製鋼原料加工についてのご相談は、いつでもお気軽にお問い合わせください。

株式会社UCHIKAWAは長崎県松浦市のスクラップ・産業廃棄物収集業者です|製鋼原料を販売中
株式会社UCHIKAWA
〒857-0863
長崎県佐世保市三浦町6-13
本社:TEL:0956-76-7111 FAX:0956-76-7370
事務所:0956-37-9266

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